チュートリアル

無料の動画編集ソフト Shotcut の使い方 07 基礎編 | 拡大と縮小、リップル、書き出し

2024年9月14日

7-1. クリップの拡大と縮小

 追加したクリップのうち、006 だけが他と解像度が異なっているため、上下に黒が出ています。通しで見ると違和感があるので、このクリップを拡大させて、黒い部分が出ないように対処します。
 エフェクトの「サイズ・位置・回転」を使って拡大させましょう。

  1. タイムラインで 006 をクリック
  2. 「フィルタ」タブをクリック
  3. 「+(フィルタの追加)」をクリックして「お気に入り」か「映像」から「サイズ・位置・回転」を選びます。

 縮小拡大というパラメーターを変更して、拡大させましょう。100%が元の大きさ。それよりも大きい数字にすれば拡大、小さくすれば縮小です。

 こういう時は、数値を直接入力して、試しながら調整します。
 私は最初、105%で試しました。少し黒が残っていました。刻んで数値を入力し続けます。108%はどうでしょう? いい感じです。108%拡大に決めました。

 上下の黒いフチが消えました。
 プレビューでも違和感がなくなりました。


7-2. リップルを使う

 007.mov のクリップ、キスをした後が少し長い気がしませんか?
 唇を離すところまで使ってますよね。もっと前でカットしたほうがいいかも。
 アウト点を探ってみましょう。

 繰り返し見ていると、女性が男性に向かって伸びるアクション(左足を曲げる)と同時にキスをしていることが分かってきます。この瞬間にカットしたほうが、幸せの躍動感が出ていいかなと思いました。やはり短くします。

 タイムラインでキーボードの矢印キーを使って再生ヘッドを動かしながら、1コマ単位でアウト点を探します。

 良いアウト点は見つかりましたか?
 それではクリップを短くします。今まではマウスを右端に持っていき、再生ヘッドまでドラッグしていましたが、今回は別の方法でやってみましょう。

 再生ヘッドをアウト点にしたい位置に持っていったら、タイムラインの左上の三本線をクリックして「編集」「Ripple Trim Clip Out」を選びます。

 そうすると、再生ヘッドの位置までアウト点が移動し、クリップが短くなりました。
 簡単で正確で便利ですね。このやり方を覚えると作業が早そうです。

 リップル操作はよく使うことになるでしょう。
 「Ripple Trim Clip In」を選ぶと、再生ヘッドの位置がイン点になります。
 ただし、注意事項があります。

Ripple が使えるのはクリップを短くする時だけです。

 試しに、クリップの外側に再生ヘッドを置いて「Ripple Trim Clip In / Out」をしてみましょう。どうなりましたか? うまくいかないでしょう?
クリップを長くする場合は、マウスでドラッグする方法で操作しましょう。
 「元に戻る」でお試しの前に戻してから、次の作業に移ります。


 キスのところを短くした影響で、2番目のテロップも短くなってしまいました。配置場所を変えてみましょう。
 ディゾルブ前、1番目のテロップの直後に置くことにします。
 長さも調整しましょう。1番目を短くして2番目を長く。2つを同じくらいの長さにしました。

 あと少しです。
 映像が長くなったので、音楽が足りないですね。「トラックのロック」を解除して長さを調整します。
 A1トラックのカギのアイコンをクリックしてください。ロックが解除されます。
 音楽クリップ右端をドラッグして、映像トラックに合わせます。

 おっと、映像のトラックが後ろにズレてしまいました!
 これはタイムラインで「リップル」「すべてのトラックをリップル」が有効になっているからです。

 「元に戻す」で音楽クリップを伸ばす作業前に戻り、やり直しです。

 「リップル」「すべてのトラックをリップル」どちらか一方だけで構いません。アイコンをクリックして無効にしてください。私は「すべてのトラックをリップル」を無効にしました。

 もう一度、音楽トラックの右端をドラッグし、映像クリップの終わりに合わせてみます。
 今度は映像クリップが後ろにズレませんでした。

 あぁ、やっと完成しました!
 最終確認のプレビューをして、違和感があれば調整してください。
 納得できたなら、MP4ファイルに書き出す作業に進みます。


7-3. 書き出し

 落ち着いてください。名作が誕生しました!
 あなたの手で人類史に残る宝が生まれました!
 これほどの作品は、みんなに見てもらわなくてはいけません。
 気軽に見てもらえるように、編集したものを書き出して、ひとつの動画ファイルを作ります。
 今回は、YouTube 用のプリセットを使ってMP4 ファイルを作ります。みんなみ見てもらいやすい動画ファイル形式のひとつです。

 「表示」メニューから「書き出し」を選択。

 画面左側に「プリセット」リストが表示されます。
 「YouTube」を選びます。
 特に設定を変更することなく、このまま書き出せば、解像度が1920×1080、30フレーム、ステレオ音声のMP4ファイルが作られます。

 念のため「詳細設定」タブで書き出しの設定を確認しましょう。ここで修正ができます。

「ファイルの書き出し」をクリックして……

保存したい場所とファイル名を指定し「保存」をクリック。

 画面右側に「ジョブ」が現れました。
 書き出しが成功すると、左に緑色のチェックがつきます。

保存した場所にファイルはありますか?
 ファイルを開いて、再生して問題がないか確認します。

 ここまで、お疲れさまでした。
 完成した作品をご覧ください。

 以上が Shotcut の基礎となる使い方でした。

 次回は応用編です。
 Shotcut での動画編集は、基礎編を覚えれば作品を完成させることができます。
 応用編は作業が早くなる Shotcut 独自の機能の紹介です。Shotcut での動画編集が慣れてきてからで十分です。
 初心者の方は、応用編へ進むより編集作品の数をこなしましょう。

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